物理学が説くエネルギー保存則では、エネルギーは消えてなくなることなく別のエネルギーに転換される。従って、狭義の再生可能エネルギーとは、人間の生活や社会活動などを通じて変換されたエネルギーを再利用することであると理解できる。人がエネルギーを利用する場合、そのエネルギーの大半は熱エネルギーや光エネルギーに変換されるが、光エネルギーも物質などに吸収される過程で次第に熱エネルギーに変わって行くから、最終的には熱エネルギーに変わると言っても大きな間違いではない。そこで、この熱エネルギーを如何に回収して電気などの有用なエネルギーに変換するかが重要になってくる。つまり、狭義の再生可能エネルギーは熱の再生によるものが主流とする必要がある。ところが、熱エネルギーを再生可能エネルギーの生産に利用する技術はまだ遅々として進んでいない。太陽熱温水器は太陽から新たに地球へ降り注ぐエネルギーではあるが、既に地球上にある熱エネルギーを再利用したものとは言えないので、広義の再生可能エネルギーではあっても狭義のそれではない。太陽光発電も風力発電も同様である。工場や発電所などから日々大量に放出される排熱を有効利用できるようになってこそ、人類は狭義の再生可能エネルギーを手にしたと言えるのである。人類が狭義の再生可能エネルギーを手にした暁には、化石燃料などの在来型の再生不可能なエネルギーの有効利用の度合いも無限に高まり、地球や太陽に寿命があることを除いて、エネルギー問題は殆ど全部解決することになるだろう。再生可能エネルギー関連技術の究極の姿はそこにある。